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熱傷の輸液公式

Parkland(いわゆるBaxter)の公式

4ml × 熱傷面積 × 体重Kg 

(受傷後8時間で半量を、16時間で半量を)
バイタルサインの安定化と時間尿量0.5~1.0ml/Kgとなるように調整してゆく。

コロイドの投与

コロイドの投与時期は、血管透過性の亢進がおさまり始める受傷後6~18時間頃から、血清総蛋白3.0g/dl以下や収縮期血圧が90mmHg以下となる場合、輸液の増量を行っても利尿がなかなか得られない場合に投与を開始する。

ハプトグロビンの投与

重症熱傷では急速な血液の濃縮が起きるため、赤血球が血管内で溶血を起こし、ヘモグロビン尿を呈することがある。この際は、腎障害を予防する意味でハプトグロビンを投与する。具体的には、利尿がつき始めて尿がワイン色に近い赤色調な場合は、ハプトグロビン4000単位を投与する。その後の経過でヘモグロビン尿が継続する場合には、適宜追加投与を行う(熱傷患者の輸液療法について 遠藤重厚 治療 VOL.85 No.2)。

公開日: カテゴリ: ポケットガイド, 熱傷
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