=A群β溶連菌による咽頭炎を推測するスコアリング
- 体温38度以上(+1)
- 咳嗽がない(+1)
- 前頸部リンパ節腫脹•圧痛(+1)
- 扁桃の腫脹•浸出物(+1)
- 年齢15歳未満(+1)
- 年齢45歳以上(−1)
溶連菌抗原迅速キットで陽性となる確率
- 0点:2〜3%
- 1点:4〜6%
- 2点:10〜12%
- 3点:27〜28%
- 4点:38〜63%
⇒centor score2点以上で迅速抗原検査を施行するべき。
検査陰性であれば抗菌薬不要。
治療
- 経口バイシリンG(ペニシリンG)40万単位を1日3-4回(1日量120万から160万単位)を10日間。 小児は体重1kg あたり4万から8万単位を1日量とし、これを3回-4回に分けて投与し、10日間。
- クリンダマイシン(ダラシンカプセル)300mg1日3回を10日間。 小児の場合は体重1kg あたり10-30mg を1日量とし、これを3-4回/日に分割する。
フォロー
- 約2週間~1カ月後に尿検査(血尿・蛋白尿)などで腎炎の有無を確認。
- 急性糸球体腎炎が溶連菌感染後約2%に発症する。軽症も併せると20%。
- リウマチ熱(心炎、多関節炎など)が溶連菌感染後約3%に発症する。
- これらの続発症を予防するために、熱が下がってもトータル10日間の抗菌薬が必要。