重症熱傷(総合病院に転送し入院加療を必要とするもの)
① Ⅱ度熱傷で30%以上のもの
② Ⅲ度熱傷で10%以上のもの
③ 顔面、手、足の熱傷
④ 気道の熱傷が疑われるもの
⑤ 軟部組織の損傷や骨折を伴うもの
これらは輸液の絶対的適応であり、しかも特殊な治療を必要とするために、やはり総合病院の十分な設備のもとで加療すべきである。
中等度熱傷(一般病院に転送し入院加療とするもの)
① Ⅱ度熱傷で15~30%のもの
② Ⅲ度熱傷で10%以下のもの
これらは輸液の比較的適応のものであり、症状に応じて輸液を施行する症例である。
軽度熱傷(外来で治療できるもの)
① Ⅱ度熱傷で15%以下のもの
② Ⅲ度熱傷で2%以下のもの
これらは輸液の必要はなく通院で十分な過量ができるものである。